すくえあ…

　以下、わたしの個人的な感想です。
　昇華するのに時間がかかりました。

　結構深刻な話のように見えましたが、わたしはそこまで深刻に捉えてません。
　雪男の葛藤とか、なんで黙っていたんだ、とか、じゃあ最悪の想定をしていた雪男はどうなるんだ、とかあると思いますが、あれは雪男が兄さんに怒ったのではなく、兄さんをそういう状況においてしまった自分に腹を立ててるように見えました。

　そして、雪男が兄さんを殴ったのは、あれが初めてのことで、初めての兄に対する素直な感情、というか…。
　雪男の仮面が、ようやくひとつ剥がれたんだな、と…。
　あのふたりは、もっと裸の感情で向かい合う必要がある、と思います。
　兄さんのためにずっと黙って祓魔師としての訓練を受け、兄さんを護る、と覚悟を決めていた雪男は、もう少し素直にその感情を兄さんに伝えるべき。

　そして、兄さんは自分が「サタンの子」という現実ともっと向き合うべき。
　でないと、そこをサタンに付け入られる。
　だから、いろんな意味をこめて、今回のすくえあは、双子の「これから」の第一歩なんだと思いました。
　
　十六歳で、受け止めきれないと思うよ。
　でも、受け入れなきゃ、前には進めない。
　今後が気になるけど、それでも、双子は一歩進んだ。

　守りたい、という感情は、お互い同じことで、それが雪男は「兄さん」であり、兄さんは「(雪男を含む)すべて」であって、少しすれ違いがあるけれど、雪男だって周りの協力がなきゃ、前に進めない。

　だから、わたしはちょっと安心してます。
　あそこで雪男が怒らなくて、「シュラさん…どういうことですか…」程度だったら、逆にがっかりします。
　でも、雪男はちゃんと激情を露にしました。
　だから、よかったね、と思うのですよ。

　でも、長いことずっとシリアスな展開だったので、少しはゆっくり休む双子も見たいですね…！！
　次回、どうなるのは楽しみです！！